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# W46-入社1年を振り返る

もうすぐ入社1年になる。うれしい気持ちで振り返ると、内にも外にも大きな変化があった。外のことは割愛する。世界、業界、会社、チームのすべてが、変化を受け入れる姿勢にある。自分の変化を少し話したい。

美団という環境で多くの方法論や基礎能力に触れる中、何が自分を最も変えたのか。

「四大名著」だろうか。広い意味でのコミュニケーションの方法と実践であり、上からの期待を表すものに見える。継続的デリバリーや振り返りなどの標準動作だろうか。それらは学べば身につくが、思考を変える深さや徹底さには欠ける。

考えた末、働き方の変革だと思った。それは何か。インターネットが現代企業へ持ち込んだ変革の思想、リーン理論だろう。有名な『リーン・スタートアップ』の働き方だ。シリコンバレーで広まり、島国のトヨタに源を持つ、資源の乏しい国から生まれた思考である。

中核は、構築・計測・学習の循環によって、アイデアの価値仮説と成長仮説を検証し続けることだ。この方針では、動作はすべて必要最小限となる。大きく完全な設計で動かすのでなく、反復によって優れたシステムを作る。高コストのウォーターフォールと比べ、変化の速い世界に、リーン理論はよく合う。美団ではこの働き方が血肉となり、共通認識と評価基準になっているように感じる。

以前も『リーン・スタートアップ』は知っていたが、眺めて「MVP くらい知っている。分かった」と思っていただけだった。今それが自分を変えたことで、1年前の自分は妄想に満ちた愚か者だったと分かる。ちょうど1年前、起業プロジェクトを慌ただしく終えた。当時は準備を整え、あとは刈り取るだけのつもりだったが、畑へ行くと、そこは作物と無関係な養魚池だったようなものだ。美団で構築・計測・学習の循環を実感し、今は本当に考えるようになったからこそ、これほど重要に思えるのだろう。

循環は言葉にすれば簡単だ。しかし構築だけでも、一回の粒度はどれほどか、どんな形で作るか、もっと安い方法はないかを考える必要がある。深い理解と実践の蓄積がなければ、この働き方には納得しにくい。妄想しているときは、資源が足りないとは思わないからだ。しかも構築は第一歩にすぎない。計測は、多くの会社が実践しにくい段階だろう。私たちは、分かりやすく決めやすいから、直感のような感覚的なものを信じたくなる。最近『リーン・アナリティクス』が、この段階に役立つ理論だと気づいた。製品の段階ごとの最重要指標をどう決めるか。繰り返し探る中で PMF をどう見つけるか。毎日並ぶデータ帳票のうち、何に注目し、何が余分なのか。前書きだけで奥の深さが分かり、さらに学ぶ価値があると思った。

来年も今年の自分を、愚かだったと思えたらよい。

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