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# W03-デジタル化されたワークフロー

最近、2021年の計画を作っているとき、Jerry に、皆の事業理解力をどう測るかと聞かれた。

いくつかの観点を考えた。結果から見れば、アーキテクチャが事業を支える力、技術計画の合理性、開発によってどれだけ事業上の問題を改善したか。過程から見れば、業務分野の学習に使った時間、要件や計画の議論への関与、他職種からの評価などだ。しかし、どれも十分に SMART ではない。抽象的な能力を測定可能な指標にするのは、確かに難しい。

そこから、少し滑稽なことに気づいた。デジタル化を仕事にする私たち自身が、十分にデジタル化されていない。デジタル化が足りないと、抽象化と標準化が難しく、規模も広げられない。優れた社員の経験を取り出して普及させにくく、事業理解のような能力モデルも作りにくい。

組織管理の面では、今見える各人の力の配分は、要件対応のデータだけだ。それ以外の配分は、ほぼデジタル化していない。

要件対応だけ見ても、一件が完了するまでの基本動作は長い経路になる。要件レビュー、技術設計、コーディング、結合確認、code review、自主テスト、環境展開、段階的リリース、本番観測だ。各部分にデータはあるが粒度が粗く、結果が多く、過程や行動が少ない。段階間のデータもほぼつながっていない。Ones では、要件とタスクの状態をすべて手で変えるため、更新漏れや遅れがあり、大まかな状況しか分からない。理想的には利用者である私たちは、Ones のような管理ツールを大半の場面で意識しなくてよいはずだ。

そこで Cloud IDE を思い出した。以前は IDE のクラウド化の価値を理解しにくかったが、組織の視点で見ると大きな意味がある。最大の価値は、ワークフローのデジタル化だと思う。開発者が最もよく使う IDE は、重要な道具なのに各人が別々のものを使い、そこで生まれる行動やデータはオフラインにある。クラウド化すれば IDE を基盤として、上流と下流の多くの場面につなげられる。ブランチを要件へ直接関連づけ、ワンクリックでテストへ渡し、展開するなどだ。基礎データだけでも Ones の自動更新には足りる。開発環境を揃え、ソースを開発者のディスクに置かず保護するなど、効率と安全性の問題も解ける。

将来を想像してみる。デザインから自動生成機能で、追加開発できるコードをワンクリックで作る。Cloud IDE に取り込んで調整し、複数のプラットフォームで動くアプリをワンクリックでビルドして展開する。すべてのデータと資産がプラットフォームへ蓄積し、各段階も大量のデータを使って狙いを定めた改善ができる。
