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# W15-利用場面を起点とする設計

最近 Huawei が住宅全体のスマート化製品を発表した。体験動画をいくつか見て、大いに期待している。スマートホーム自体は新しくないが、多くは個々の機器に力を入れている。一台のスマート機器と住宅全体のスマート化は次元が違い、後者を十分に実現した会社はまだないだろう。私の経験でも、機器をネットにつなぐことで、かえって体験が悪くなることがある。難しいのは、各節点を同じネットワークに高度に統合し、機器を動く関節のようにすることだ。Huawei は 1+2+N、主装置一つ、ネットワーク二つ、N 個の利用場面という構成を示した。数年前に見た王自如の「未来の家」と、設計思想は同じだ。王自如の構成は高価で、DIY の腕も相当に必要だった。「南山の見せびらかし王」という異名は伊達ではない。導入の敷居が下がることが、Huawei の消費者向け製品に期待する理由の一つだ。

もう一つ心を動かされたのは、製品設計の進化の道筋がはっきり見えたことだ。ハードウェアの更新は、おおむね供給網主導、製品主導、利用場面主導へと進んできた。初期は上流を見ていた。典型は白物家電で、供給網に新しい技術やモジュールが出ると、利用者が必要とするかに関係なく、次世代製品へ無理に組み込んだ。これが供給網主導だ。モバイルインターネットの時代には、ネット製品の改善方法がハードウェアにも深く影響し、利用者の需要と体験から更新するようになった。下流を見る過程だ。多くは単体機器で問題をよりよく解くもので、Xiaomi の多くの IOT 製品が典型となる。これが製品主導だ。今、あらゆるものがつながる中で、利用場面の時代が始まる。同じ機器でも空間によって性質が変わる。スマートフォンを車内、自宅、オフィスで使うとき、需要は空間に応じて一組ごと切り替わる。Huawei はこれを捉え、機器のスイッチではなく、利用場面を基本操作単位にした。利用者は来客対応中かドラマを見ているかだけを考え、室内照明の制御方法を気にしなくてよい。

操作の精度と利用体験の微妙な関係にもつながる。Apple はよくこの点を使って利用者の心をつかむ。最小操作単位を一段高くし、制御の細かさと引き換えに体験を得る。カメラは当初から専門的な撮影パラメーターを隠し、モードに置き換えた。iPad Pro のカーソルは、近くの対象へ吸着するアルゴリズムで、利用者の絶対的な位置制御を置き換えている。
